皆勤賞の意味

私は子供の頃、小児喘息でした。

小学校を卒業するまではずっと専門の病院へ通っていました。

体育の授業はあまり出た記憶はなく、

ちょっと走ると、ぜーぜー言って、

夜発作が出ると、一晩中眠れないこともしょっちゅうでした。

おかげさまで、成長するにつれて、体力がついてきたのと、治療の甲斐もあって、

今ではまったく発作がでることはありません。

虚弱だったのよぉ??と言っても、もちろん誰も信じてくれません。

 

こんな私ですから、学校は休んで当たり前!という子供時代を過ごしてきました。

喘息が出ると、あの林檎屋母でさえ、超優しくなり、

好きなものを用意してくれたもんだから、

すっかりその味を覚え、いい気なもんでした。

 

 

 

そして、こんな私の娘は、

小学校、中学校の9年間を通して、

なんと一度も学校を休んだことがありません!!!

高校も2年が過ぎましたが、

無遅刻無欠席。

 

小学校のときのある朝、

熱を測ると38度近くありました。

当然学校はお休みするでしょ。

ところが、娘ときたら、涙を浮かべてこう言ったんです。

 

’学校へ行ぐぅ????’

 

仕方がないので、行かせました。

担任に事情を説明したところ、びっくりして、

’具合が悪くなったらすぐ電話しますね’と、

バッチリ受け入れ態勢も整った。

そして、放課後

帰ってきた娘は、熱が下がっていたのでした・・・・。

すごいでしょう、この自然治癒力。

 

そして、部活も一日も休んだことがありません。

どんな楽しいことが家に待っていても、

部活だけは休みません。

 

本当に頑固というか、生真面目というか、

でも、これだけ健康で意欲があるというのは

それだけで親にとってはありがたいことです。

 

 

そんな彼女は、眼科に行くために学校を午前中休むと言う・・・

’皆勤賞がかかってるから、だめだよ!!’

と言ったら、

 

’皆勤賞をとると、卒業式のときに

表彰されるから、やだ!’

まぁ、目立ちたくない彼女のことだから

これは理解できる。

 

でもその後のひと言が、すごく気になった。

’それに、皆勤賞をとったって

誰も認めてくれるわけじゃないし、

褒められるわけじゃないもん’

 

これって、今の教育を象徴してる言葉だと思った。

以前、徒競走は順位をつける、差別につながるからやらない、

みたいな事を聞いたことがあります。

そして皆勤賞にいたっては

’学校に行きたくても、体が弱くて行けない子供もいる。

それを表彰すると言うのは、差別になる’

というわけ。

ありえない!!!

まったく、これじゃ、もう日本はだめでしょ!! 

学力のこと以外では点数をつけられない今の世の中。

その学力さえもみんなで仲良く、で、結構怪しいもんだけれどね。

切磋琢磨することが大切なのに。

 

 

勉強のできる子、スポーツのできる子、

詩を書くのが得意な子、お裁縫が得意な子、絵が上手な子、

そして、学校を一日も休まずに出席した子、

どんな子にも得意なところがある。

そういうところを見つけて、認めてくれる、

学校って、そんなところであってほしい。

 

 

ちなみに、眼科へ行った娘は

初遅刻です・・・・あー・・・。

部活を休むより、学校を遅刻することを選んだ我が子。

ちょいと複雑です。

 

 

 

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