えちごいち味噌

ずっと慣れ親しんでいた長岡の吉文さんが暖簾を下ろしてから早1年たとうとしています。

お味噌って、家の味。お味噌が変わると、当然お味噌汁の味も変わる。

この1年間、様々なお味噌を試してきましたが、なかなか出会えなかった。

実はもう何がなんだかわからなくなってたんですけどね。

原材料を見るといろいろと余分なものが入っていていいのかなぁとか、

やっぱり大豆と塩だけのお味噌がいいのかなぁとか、

価格の面もちょっとは気になるし、でもおいしい方がいいし。

できることならスーパーではあまり売ってないようなお味噌がいい。(吉文さんもそうだったので)

 

ちょっとあきらめかけていたところへ出会ったのが’えちごいち味噌’

http://www.e-omiso.co.jp/products/index.html    

名前は知っていました。

長岡市の滝谷駅の真向かいに工場があって、それを横目に見ていましたが、

そのときは実はあまり気にとめていませんでした。

 

そして、いつもおせわになっているうおぬま屋店長さんのブログで

http://www.uonumaya.com/  (こちらはお店のHP)

あらためてその存在を認識しました。

連絡をとったところ、早速お電話をくださいました。今思うと社長さんからだったかも。

吉文さんの閉店のことは当然ご存知だったようで

’いいお味噌をつくっていらっしゃったんですけど、残念です’のおことば。

なんだか身内のことを話している気分で、おもわずしんみり。

 

そして見本を送ってくださって、お味見の結果、ようやく決定となりました。

1.5kgの袋詰めになっていて、業務用にしては少なめの梱包だけど

これが案外使いやすい。お土産にもお勧めかもしれません。

ちゃんとうんちくも記載されているし。

私たちが求めていた、昔ながらのお味噌、っていうかんじの美味しいお味噌です。

これがいいんですよね。

 

 

ところでこのお味噌、スーパーで売っているのを見たことがありません。

どこか魚沼で売っているところはないか?とたずねたところ、

’たまに卸します’とのお返事。ってことはほとんど本社で買うしかないのかな?

 

吉文さんの社長さんがずっと前に取材に答えていらしたけど、

’スーパーから卸の依頼があったけれど、それをしてしまうと、

ずっとおつきあいしてくださった商店や、お米屋さんに悪いから、やらないんです’

 

この気持ちすごくわかるんです。宝巌堂も職種こそ違うけれど、同じ気持ちだから。

改築オープンのときに、大々的に宣伝をしなかったのは、

やっぱり古家の宝巌堂を今まで可愛がってくださったお客さまに、

いの一番に見て頂きたいという気持ちがあったからだから。

新規オープンというたった一度きりのチャンスに、それがよかったのか、どうかはわかりません。

けれど、

あれから早4年。あっという間でした。

そして、おかげ様で、新たなお客さまもたくさん増えました。

地道にやることが一番大事だということも理解しました。

宿屋もお味噌屋さんも同じですね。

 

 

慌てないで焦らないで、じっくりと時間をかけて丁寧に・・・

そんなふうに宝巌堂も熟成していきたいものです。

 

 

 

 

3 Comments

  1. kazumi

    あいさつが遅くなってしまいました。
    おめでとうございます。昨年はなかなかお会いできずにいましたが、いつもブログをたのしみに読ましていただいています。
    ところで吉分さんのお味噌の事ですが、うちも大ファンです。暖簾を下ろすと聞いて、残念でなりませんでした。買いだめしていましたが・・・すべてなくなってしまいました。“えちごいち味噌”さっそくに電話してみたいと思うのですが・・・・なんせ2人家族ですので、沢山はいらないのですが、少しでも購入する事は、できるのでしょうか?

  2. 若女将

    >うおぬま屋店長さま
    おかげさまで助かりました。
    これから長年のおつきあいを続けて生きたいと思っています。
    >kazumiさま
    少しでも購入できると思います。
    うちにも常に在庫してあるので、よかったらいつでもどうぞ。
    1.5kg入りですので、ちょうどよいでしょ。

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