懐かしい作務衣はこれよ!

こんばんは、

新潟県魚沼市の山合の温泉地’栃尾又温泉’

心がほどける五感を愉しむ 宝巌堂 の

野菜大好き若女将、星智子です。

 

さて、

昨日の続きの作務衣のお話。

 

昔々から、

宿屋の館内着と言えば、そりゃ、浴衣。

 

今は亡き林檎屋父が、

足の痛い人や年配の人には、

浴衣は危ないから作務衣みたいのがあるといいな、と言っていたのです。

私たちもそれは大賛成でしたが、

その当時は、どこに頼んだらいいのか、全く考えも及ばなかった。

 

そうこうしているうちに、

改築のその年の秋、

2004年10月23日、

あの中越地震がありました。

幸い、栃尾又は無事でしたが、

あの年からほぼ2年おきくらいに自然災害に見舞われていた。

 

中越地震から程なくして、

よし!作務衣を作ろう!と、

ネット検索している中で、

この福岡のお店を見つけて、問い合わせをした。

 

やり取りしているうちに、

そのお店からこんなお申し出をいただいたのです。

 

’そちらでは、大きな地震があって、大変だったでしょう。

実は、

ウチにもう販売していない作務衣があります。

よかったらそれを使ってください’

 

え?????

 

とびっくりしているうちに、

大きな大きな荷物が届きました。

 

そこには、

たーーっくさんの作務衣が入っていたんです!

当初は想定外だった、まさかの柄物でしたが、

縫製のしっかりした、とても素敵なお品でした。

 

結局、その作務衣を

本当に無料で頂くことになったのです。

 

奇跡のような、信じられないような出会いでした。

見ず知らずの私の問い合わせに、

地震で大変だったろうと、

こんなに温かく対応してくださったこと、

今でも思い出すと、ぶるっと来てしまうほど

感動します。

ありがたすぎる出来事で、感謝してもしきれない。

決して忘れることはありません。

 

その後は、

追加で注文したり、

新たに男性用も作っていただきました。

 

それからしばらくして、

 

たぶん、

夏が、とてもとても暑い時代が

幕を開けたんだ。

 

その作務衣はとっても地厚だったので、

真夏はとても着てはいられない。

(でも、その当時はお客さまも普通に着ていたんですよね)

 

しばらくして、今現在のくつろぎ着を作ることになって、

福岡のお店とのおつきあいがいったん終了しました。

 

でも、大切なこの作務衣を処分することなどできず、

ずっと桐箪笥にしまってあったのです。

まだ全然傷んでもいないし。

 

存在はいつも感じていたけれど、

いつか使うことがまた来るのか、それとも否か、

心のどこかに引っ掛かっていました。

 

そして、

新しいくつろぎ着が決定した先日、

榎本とこの作務衣の話になりました。

そんなことがあったんですか~!と彼女もびっくり。

ちょっと見てみようと、桐箪笥を開けました。

 

’これ、すごくいいじゃないですか!

可愛いし、冬も暖かいし!’

と榎本が絶賛!

 

時代が一回りして、

またこの柄物の作務衣が脚光を浴びるときが来たんだな、って

思いました。

 

今年の冬は

この作務衣をお客さまにご用意しようか、と今考えています。

楽しみにしててくださいね。

 

久々に羽織ったら、

懐かしい、温かい空気に包まれた。

あの時の想いが蘇りました。

 

20年目直前の、

中越地震のあった、この10月に思い出すのは、

きっと偶然だけじゃないね。

 

いろんな方のおかげでここまで来れました。

ありがとうございます。