あの味の基本の’キ’

こんばんは、

新潟県魚沼市の山合の温泉地’栃尾又温泉’

心がほどける五感を愉しむ 宝巌堂 の

野菜大好き若女将、星智子です。

 

春のような陽気が続いています。

気温は低めですが、

太陽が出ると本当に春かと思うくらいに暖かさを感じる。

 

今日、常連さんが、お帰りの時に、

いくつか聞いてもいいですか?

と。

なんだろ?どきどき、と思ってたら、

 

’あの~、朝の大根の辛子漬けは

何が入っていましたか?

大根は干してありましたか?

 

朝のお浸しは、油揚げを焼いたのが入ってましたよね?

味付けは、え~、お醤油だけ?’

 

お料理にとっても興味を持ってくださって、

嬉しいなぁ、とつくづく感じました。

どれもこれも、みんな家庭で普通にできる、いつものおかずです。

 

調味料の分量は・・・・・

 

’適当!!’

 

この返答、

誰もが一度は親から聞いたことがあるに違いありません!

 

’適当って言ったって、

どれくらいが適当か、

わからないから、聞いてるんじゃん!!’

 

って思いますよねぇ。

 

でも、それ、真実だったことに、

この年になってようやく気が付きます。

 

毎日のお料理で培った’いい加減’’適当加減’

毎日積み重ねた料理の、この蓄積があるからこその

深い言葉だったこと。

だからこそ言える、’適当!’

 

林檎屋母から受け継いだ料理は、

コロッケや餃子など、

小さいころからずっと食べていた舌が覚えていて、

なんとなくは似たような味に作れます。

でも、

ばあばから受け継いだ料理は、

林檎屋母の作るものとは別な、

煮物や、漬物や、山菜料理だったので、

一から見様見真似で覚えてきました。

 

その中でも、

ばあばが少しずつ言葉にしたことが

今の私の基礎になっています。

 

例えば、

胡麻味噌和えを作るときは

味噌と砂糖の量は一緒。

若いころは甘みを目の敵にするところがあって、

こんな甘くして~!、とか言って、

砂糖を控えたりしてた。

 

’砂糖も味噌もちゃんと入れないと、

ボケた味になって、いっそ旨くない。

だいたい、同じ量を入れるんだよ。

味噌が1なら、砂糖も1’

 

これで味がだいたい決まります。

ぜひともやってみてください。

 

醬油味の煮物の場合は

醤油2に対して砂糖は1。

それから、ほとんどの場合、

醤油をひと回し、二回し、追加するとちょうどよい加減になります。

酒はそれこそ、適当な量ですが。

 

新しくやってみる料理は

とにかく3回は作れ、とあるじには言われます。

3回作れば私の料理になるって。

 

ところで今マイブームは

料理本で見た、

’キュウリの古漬け入りのポテトサラダ’

でも、

キュウリの古漬けがどこにも売ってないし、

ばあばももちろん、もう漬けないし、

探しに探して、なんと直売所に売っていた!

それから、もう何回作ったでしょう。

無くなれば、また作るというくらいにハマっています。

もう私の料理になったかな!?

 

今日の夕飯の青物は、

今が旬の春菊のクルミ和えです。

クルミって、実は贅沢なの。

もう、クルミを採って、掘ってくれる人も少なくなり、

使いたいときは直売所で買います。

昨年は仲良しのじいちゃんがたくさんくれて、

とっても贅沢に使いましたー。

 

レンジで1分くらいチンして、すり鉢へ。

粗目に擦って、そこに醤油をひと回し。

ちょと混ぜたら、

春菊を入れて、

春菊に醤油をひと回し。

それからさっくりと混ぜます。こんなに入ってますぞ。

美味いに違いない!

味付けは醤油のみ。だから美味しいお醤油を使ってください。

 

 

さて、醤油の量は?

 

ふふふ、

 

適当!です!