絶品の8番目の不思議

こう聞いて、ピンときたあなたは

新潟県民!

私もどうしてこう呼ばれるのか、

実は不思議なことの一つでした。

だれに聞いても、昔からそう呼ばれているんだから、と

特に説明はされず。

でもなぜかこういう由来にとっても興味のある私。

そんな中、今朝の新潟日報のこども新聞版、

‘週刊ふむふむ’にその疑問の答えが載っていました。

まさに私にとっても’ふむふむ’の内容だったのです。

絶品の8番目とはこれ!

DSC09904.JPGそうです、柿です!

これからが魚沼でもシーズンの、その名も’八珍柿’。

どうしてこう呼ばれるんだろう?

佐渡の名産、おけさ柿と形も味も似ているんだけど、

ここではおけさ柿とは呼ばず、八珍柿と呼ぶ。

その違いは生産地の違いだけなのかな?

ちなみに上の画像の2つは、

左が八珍柿、右がおけさ柿です。

画像の傷は直売所のもので、きっと農家の人が自分ちの柿を

さわしたんだと思う。八百屋さんや地元のスーパーのものは

もちろん傷はありません。

さて、今日はふむふむのおかげで

私の疑問がすべて解消されました。

DSC09905.JPG

答えはどちらも同じ’平核無’(ひらたねなし)でした。

佐渡のおけさ柿は佐渡の特産で、ブランド化されてて

この名前がついています。

そしてこの柿には種がない!ここがポイント。

種がないので、’越後七不思議伝説’に次ぐ、

8番目の不思議として、

‘八珍柿’と呼ばれるのだそうです。

佐渡は特に果物栽培に適する土地で、昭和の初めに

おけさ柿のルーツとなる平核無を売り出しました。

ふむふむによると、

この平核無は新潟生まれの品種で、新潟市秋葉区には

その原木が残っているんですって!

とにかく甘くて美味しい八珍柿ですが、

実はそのままではとても渋くて食べられません。

果物屋の娘の私、お店で売っている柿に当然、渋柿などなく、

最初は甘柿と渋柿の意味が分かりませんでした。

だって、柿はみんな甘いもんでしょ!

八珍柿は渋柿なので、食べるためには

人の手で渋味を抜かなくてはなりません。

ヘタの部分を焼酎で拭いて、ビニール袋を入れた段ボールにいれていきます。

そして蓋をして、約1か月。

ようやく食べれるようになるんです。

知らなかったでしょう。私もです。

この作業、’さわす’と言います。

だからさわし柿ともいうんですね。

宝巌堂では朝のデザートにはもちろんですが、

胡麻たっぷりの白和えをして、夕飯の一品としても登場します。

これがまた美味しいの!

ところで、

私自身は柔らかすぎる柿は実は苦手で、

どちらかと言えば適度に固いのが好み。

でも、宝巌堂家族は、柔らかいのが好み。

もうとろけるようなになった、吸い込むことができそうなくらいの

そんな柔らかい柿を、なんと呼ぶでしょう!?

と、今日の我が家の話題でしたが、

これを、

‘ずっくし’と呼びます。

由来はわからない。

でも、いかにもぐじゅぐじゅな感じがよーく出ていると思いませんか?

ちなみに、ずっくし柿になっても捨てないで。

このまま冷凍するとおいしい美味しい柿シャーベットになるんですよ。

そろそろ魚沼の八珍柿もお店に並ぶ季節になりました。

柿を食べてこの冬も健康に過ごしましょう!

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