古米(こまい)。
新米が出ると、去年のお米はこう呼ばれます。
昨日まで美味しい、美味しいって食べてたのに、
新米が出た途端、もう古米になってしまうんですから、
米の世界はシビアです。
宝巌堂でお出ししているのは、枝豆叔父さんの直のもの。
一年中冷蔵庫に保管し、その都度精米しています。
だからどの時期に食べても美味しいのですが、
今年、新米の出回る時期になったとき、
古米を食べながら、ある朝ふと感じました。
’このご飯、超うまい。新米みたいだねぇ。’
お客さまからもこんな言葉が。(この方は千葉県からのお客さま)
’うちの新米よりうまいよ。’
いつも朝ご飯を食べるスタッフも、私の言葉にうなずき、
’ホントに美味しい。なぜかしら?’と、
みんなが不思議がるくらいでした。
古米が最後の力を振り絞って存在をアピールしていました。
とはいえ、ようやく新米もあがってきたので、いよいよ新米に切替です。
これは当然美味しい!!
一番違うのはお米の光り方。コシヒカリという名に恥じないつやつや感はさすがです。
そしていくら古米がおいしいと言っても
’新米’というのは日本人にとって、すごい威力を持つ言葉なんですね。
皆この響きによろめいちゃいます!
だって、新米になってから、やっぱりお客様の召し上がるお米の量がだんぜん増えました。
おひつもカラッポ。
嬉しいですねー。
それにしても、新米を食べながら感じました。
コシヒカリは本当におかずの要らないお米です。
主張が強いというか、
おかずが邪魔になると感じるときもあります。
美味しいご飯をご用意してお待ちしています!
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栃尾又ラジウム温泉 宝巌堂(ほうがんどう) 8室の小さな温泉宿です
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