懐食みちば

みちばといえば、道場六三郎。

料理の鉄人全盛期はあのお料理の独創性には本当に毎回びっくりしていました。

その頃は自分は宿にも料理にも関わってはいかなったので

まったくの食べる人目線。

 

さて、東京滞在中、雑誌で見た中国薬膳料理の星福に行こうと思ったのですが、

ふと案内を見ると最上階に’懐食みちば’↓とあるじゃないですか!

http://www.michiba.com/michiba/michiba.nsf/doc/home  銀座かねまつビル内

一度味わってみたかった道場六三郎。

夜のお値段はすごいよ・・・。宝巌堂一泊分。

清水の舞台から・・・・飛び降りました・・・・・。

だって、その日は実家泊。宿泊代タダ。泊まったと思えば、まぁ・・・・・いっか。

 

こんなに高いのに、席は予約でいっぱい。

カウンターなら空いています、ということでしたが、

カウンター、大好き!

できるならなるべくカウンターに座りたい。

料理人の仕事が目の前でじっくり見れるし、疑問にもすぐ答えてもらえるし。

楽しいし、飽きないし。出来立てがすぐ運んでこられるのも見えるし。

いいことづくめ。

 

お料理は美味しかったです。弥生の献立。

コースなのに、一品一品の味がとてもしっかりしていて

しかもわりと濃い目でした。

それでも最後までしっかり食べられたのはさすがなのかも。

あんなに手間のかかるお料理なのに、

メインは4品から、お食事も5品くらいからその場で選択できます。

しかも食事はご飯ものと麺類とあるんですよ。

 

コースだけかと思いきや、一品料理の品数もかなりあります。

作っているところを見ると、ほとんどがコースで注文していたみたいでしたけれどね。

耳をそばだてていると

山葵ぬきだとか、ひかりものがだめとか、まぐろ入れてくれとか、

様々な細かい注文にも対応しているようでした。

 

その場で選択できるとというやり方は当初から私達もずーっとしてみたいと考えているのですが

人手、仕込み、時間、技術、すべての条件が揃わないとできるものでなく、

毎年話が出ては断念しているのです。

最初の前菜や小鉢類を数品お出ししておいて、あとのものは選べる、

こんなご提供の仕方をうちでは居酒屋形式と密かに呼んでいるのですが、

これも夢の一つ。

 

だから宝巌堂の料理はお野菜の小鉢が多い感じになるのかしら?

 

器は和食には珍しい銀色、そして黒、白を基調にした色合いで、シンプルなものがほとんど。

その中で醤油の猪口のエメラルドグリーンがすごく映えてました。

洋皿もところどころで使われていて、アクセントになっていましたね。

最近これはもう当たり前の使いかたになりました。

 

 

勉強になりました。

 

 

デザートはやっぱりアイスがいいなー。

 

 

 

 

 

 

 

3 Comments

  1. キャサリン

    「料理の鉄人」のお店ですが、
    私もある時期、異常に関心を持っていて
    東京に行くたびに堪能していました。
    味に関しては、新潟のお料理も負けてないと
    思います。
    でも、プロデュース力っていうか
    演出力が抜群ですよね。
    それに、お客が店内に一歩入ってから出るまでの間、
    おもてなしに手抜きがない。
    「音楽」「話し声」「居心地」「誘導」「インテリア」等、
    すべてに心配りがされているなと感じました。
    つまりは「資本金」とかの問題ではなく、
    「人間力」の差だと感じました。
    「料理の修業」「従業員のおもてなし教育」を
    最高レベルにまで高め、そしてそれをどうのように
    表現するかといった「センス」も含めて、
    すべてが「人」ですから、ね。

  2. 若女将

    どうも!
    ホントに味に関しては負けてないお店もたくさんある。
    でも演出力の差はあるねー。
    料理人も料理を作るだけじゃなくて、
    カウンターに座るお客さんをもてなす気持ちが感じられるし。
    お値段の差はこういうところに出てくるのだよね。
    精進、精進

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