さいの神

今日は1月15日。小正月。どんど焼き。

いろいろな行事が日めくりに書いてあります。

 

1月15日が成人の日でなくなって、結構経ちます。

成人の日の日程の変更よりも、地方の人間にとって大事なのは、

その地域独特の伝統行事の日程。

それが子供たちや伝統の継承とかに関わってくるとなおさらです。

 

1月15日(または14日)雪国新潟にとってはとても大事な日です。

一般的にはどんど焼きといいますが、こちらでは’さいの神’とよびます。

簡単に言うと、お正月の飾り、だるま、注連縄、お札、松飾り、

子供たちのお習字などなどを燃やす行事のことです。

お習字は天高く舞い上がると字がうまくなる、と言われています。

 

この火で焼いたするめやお餅を食べて、無病息災を祈ります。

娘はこれがだーい好きで、小さい頃はそれが目的で、

さいの神を楽しみにしていたものでした。

他の子供たちも同じ。だからさいの神には近所の子供が皆(といっても栃尾又は5人でしたが。。。)

集まったものです。

親たちももちろんお正月明けにひさびさに顔を合わせて、あらためて

’明けましておめでとう!’なんてことも普通でした。

 

学校の行事でも’鳥追い’とよばれる1月14日の夜に行う地域の伝統行事を

集落ごとにしていました。

鳥追いは、米を食い荒らす鳥を追いはらって、豊作を願うお祭りです。

最初に、雪のお堂を作ります。 次に、かまくらを作って、 神様をおまつりします。。

鳥追いの歌を歌って、豚汁や甘酒などをごちそうになります。

学校の行事だとカレーライスだったりしたな。ゲームをやって皆でワイワイとやった記憶です。

 

これも日程の移動とともに、最近ではほとんどやっていないそうです。

今日のさいの神も当然平日だったので、子供の姿はありません。

休日を増やすのもいいけど、こうした伝統の行事がどんどんと廃れていくのは

考えものです。

こんな提案を出す議員ってば、ぜったいに今まで地域行事にも出たことないし、

その重要性も知らないし、家庭を顧みてないに違いない!っと、

結構憤慨しています。

 

小正月行事ってすごく大事なんだけど、これからいったいどうなっていくのかな?

子供が地域の行事に出られなくなるような、そんなお休みって必要なのかなぁ?

 

 

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