想いをのせたピアス

こんにちは、寒いよ!

新潟県魚沼市の山合の温泉地’栃尾又温泉’

心がほどける五感を愉しむ 宝巌堂 の

野菜大好き若女将、星智子です。

 

起きたら、水がちょろちょろとしか出なくて

めちゃくちゃ慌てた!

久々のマイナス5℃。

風が超強かったのでしょう、積雪は増えず、

お隣の宿の屋根は真っ平です。風が舐めていった!

窓も凍ってて開かない。

お客さまは、

この景色を求めていたんですよ~、と嬉しそう。

そんな言葉を耳にすると私も顔がゆるみます。

 

さて、

年を重ねるごとに、

たくさんのモノは要らなくなってくる気がしています。

お気に入りが一つか、二つあれば

何でも足りてしまうのよね。

 

穴が開いた靴下さえ、

なかなか捨てられないのだから、

5つ処分して1つ買う、

これくらいの頻度がいいのかなぁ。

そうは言っても、

新しいものは常にほしくなるのも、

まさに’常’。

 

以前、娘が誕生日のとき、

きちんとしたアクセサリーが欲しい、と珍しく請われ、

ネックレスをプレゼントしたことがあった。

どこで買ったらいいのかも分からず、

ふと思い出したのが、新潟の隠れ家的サロン。

 

リフォームも数多く手掛けていらっしゃるので、

私も婚約指輪をネックレスにしてもらったり、

若い時、母に買ってもらった真珠のイヤリングは

娘のピアスとなり、

それぞれが日の目を見ている。

こういうのってなんか嬉しいですよね。

 

年末、サロンからDMをいただいて、

’進行中’だったピアスのことを思いだした。

 

おととし、’訳’あって、

妹と一緒に、ピアスを買おう、と決めたのですが、

デパートで物色するも、どれもめちゃくちゃお高い!

 

’訳’の予算ではとても無理。

そこで、

リフォームでオーダーが頭に浮かんだのです。

 

私の小さな箱には、

もう長い間使っていないアクセサリーがいくつかあります。

18金のチェーンや、片方なくしたピアスや、

若すぎて似合わないデザインのものや、

オモチャなものもたくさんある。

これはこのまま一生このまま箱の中にいるのだろう、

と思っていたのですが、

 

大好きなものがたくさんある。

思い入れもある。

それをかき集めて、生まれ変わらせてもらおう!

 

話が出てから1年。ようやくこのような結論が出ました。

 

そして、ついに

出来上がってきましたよー!

 

絶対に使わないだろう地金は思い切って、

新しいピアスの材料にしてもらいました。

おかげで、小さな箱に入っているモノたちは

お気に入りのモノだけに近づき、

ますます愛着がわいた。

 

大事にして、そしてたくさん身に着けよう。

なによりも、

大切の思い出も一緒だからね。

 

サロンからの一枚のDMがきっかけで出来上がったこのピアス。

このDMが届かなければ、

きっとこのピアスもまだまだ作るには至らなかったと思います。

 

’お客様は

あなたのことをただ忘れているだけ。’

 

昔教わった、そんな言葉が頭に浮かびました。

 

サロンも宿屋も同じで、

知ってもらえないと、泊まってもらえない。

知っていただいて、

実際に来ていただいて、

次もまた来ていただけるように、

忘れないでね、って、お伝えする。

こうしてずっと少しずつやってきて、

コロナ禍で、絆が強くなったと感じているのは

私だけではないかも、と

恐れ多いけど、感じています。

 

皆さん、本当にいつもありがとうございます。

 

 

今日は静かにしていよう。

まだまだ風が強いです。