とちょまたの湯にはいれば風邪ひかぬ

ここ数日、なんとなく食欲がなくって、

首も痛いし頭も痛いし、たまに気持ち悪くなるし、

あー、病気になったか、と、ちょっと不安でしたが、

 

全身がガチガチにこっていたようです。

 

昨日あるじが背中を揉んでくれて、

久々に湯舟に15分(なんせカラスの行水ですから!)浸かり、

背中にキネシオテープを貼ってもらい、

白湯を飲んで、いい子にして早めに布団に入りました。

 

今日は、今のところ快調。

原因はたぶん、冷え、かな。

あまり寒くないと思っていたけど

体は寒いよ~~って言ってたんですね。

改めて体を冷やすことは

病気の元なんだなと思いました。

 

’栃尾又温泉に入りなさいよ!’

という、

常連さんの声が聞こえてきそう。

 

そんななか昨日は

栃尾又3軒揃っての取材がありました。

 

3軒揃って、というのは今までありません。

湯治という文化について語る、という内容でしたが、

改めて

湯治となにか?

について考えるきっかけになりました。

おりしもあるじと数日前、そのことについて話していたばかりでした。

 

湯治のイメージはと、問われれば、

 

安い、

自炊、

長期滞在、

病い、

治療、

 

取材してくださったライターさんからも

同じようなイメージの言葉で表現されていました。

 

あら、

なんともマイナーなイメージです。

 

実際はどうでしょう?

 

 

宝巌堂は、

もちろん昔からのお得意さまも多いですが、

最近はお若い方もとても増えてきました。

みなさん、みんなが、どこか悪いところがあって、

それをお湯で治す、つまり’湯治’するのではないんですね。

 

むしろ、

栃尾又で治すのは、

カラダよりも、気持ち。

あー、疲れ切った、やり切った!

さて、行くぞ、栃尾又~~、

とか、

 

このシゴトを乗り越えて、ひと段落、

やったー!栃尾又温泉に入るぞー!

 

そんな方がとても多い。

 

栃尾又での湯治は、

お客さまが毎日頑張ったご褒美、

に感じられるのです。

 

そしてここで体と心を休めて、

また

明日から頑張るぞー!

という感じ。

 

あぁ、なんて素敵!

それを伺う私たちは

うらやましさ満タンです。

 

未病という言葉をご存知ですか?

一昔前は、ほとんどの人には通じない言葉だったそうで、

文章でこの言葉を使うときは、

説明が必ず必要だったそうです。

でも今現在は、この言葉を使っても

校正はされない。

ということは

’未病’は市民権を得ましたね。

 

栃尾又は、

未病のための温泉。

 

農家の人が

’とちょまたの湯にはいれば

一年中風邪ひかね’

と言っていたのは、

やっぱり本当だったのでした。

 

 

あらためて

ありがとう、栃尾又温泉。

 

 

 

 

 

 

 

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