酒蔵の想い 宿屋の想い

ここ数日、

魚沼がテレビに出ることが多かったんです。

しかも全国ネット!

’所さんの笑ってこらえて’、は湯之谷村に矢が刺さったんですよ!

そんな噂を聞いた時は、大雪の日だった。

何人かインタビューされてるのをちらっと見たのですが、

まさか、笑ってこらえて、とは!びっくりです。

同じ日の、地元局の番組’水曜見ナイト’、も魚沼特集だった。

ナイナイのお見合い大作戦も魚沼。

しかも友人の弟さんがめでたくカップル成立で、

ワクワクしちゃいました!

 

そんな中、

’昨日、緑川酒造の社長さんがテレビに出てましたね。’

と、スタッフから情報が入りました。

それは知らなかった!

どうやら、

インタビューだったようなのです。

情報を基に、ネット検索の鬼の私、探しましたー!

ありました。

情熱にいがた’という地元局の番組でした。

7分余りのインタビュー。

 

緑川酒造さんは、言わずと知れた地元の酒。

緑川以外は酒じゃねぇ、なーんて思っている人も多いんです。

 

緑川酒造さんは、

栃尾又へ帰ってきてすぐ、農協さんのモニターになったときに、

酒造見学をさせて頂いたことがあります。

その時は今の場所に酒蔵を建てたばかりだった。

 

緑川の酒は魚沼市内では

取り扱っている酒屋さんはたくさんありますが、

県外ではほとんど取り扱いがない。

そして、

特約店制度というものを取っています。

つまり、

緑川のお酒を本当に売りたいと思う酒屋さん、

緑川の酒を理解してくれた店を通してのみ、

私たちの手に届く、というわけです。

 

すごいシステムだなーって思ってました。

そんなので売れるんだろうか、

売れなかったらどうするんだろう、酒屋さんも酒蔵も。

なんてすごい勇気あることをするんだろう・・・・

特約店ってどれくらいの数あるんだろう。

 

その疑問に答えが出た、

このたびのインタビューでした。

 

扱ってくれる問屋さんの数をたくさん増やしても

実績があがらなかった。

どうしてかと調べてみたら、

緑川の酒が寂しそうぽつんと倉庫の角に

追いやられていたんだそうです。

売る気がなかった。

緑川の酒を好きで売っているんじゃなかった。

その時の光景、想像しても切ない気がしまよね。

可愛い我が子の置かれたその状況。

 

でも、

中には緑川を好きで、売ってくれている店もある。

それなら、いっそ、

好きな人に売ってもらおう、

と。

そのために、数年かけて全国を回られたそうです。

そして今では全国に250もの取引店ができたとのこと。

熱意がまた人と人とのつながりを生むんですね。

 

この決断の支えになったのは、

サントリーの佐治敬三社長の言葉だそうです。

それは、

 

’小さいところは小さいなりの仕事をしなさい’

’大事なことは一つ一つを好きな人たちとやりなさい。’

 

響く言葉です。

 

ところが、

実は今日あるじが、

同じことを私に言って、

びっくりでした。

 

地域によそからのお客さんが来て、

食事したり買い物したりしてくれるようになるには、

宿屋は実は大きな責任を担ってるよね、というようなことが

今日の話題だったのですが、

 

その時の私の疑問への回答が

まさにこれでした。

 

小さいところがはじけても限界があるし、

何も変わるわけじゃない。でも、

小さいところは小さいところなりのやりかたがある、と。

 

小さいところは、だから、

尖がっていよう。

尖っていなきゃ、だめなんだ。

 

そんな話をしました。

 

心にすとんと落ちました。

 

まだまだ私たちは面白い。

これからも

ちょこっとだけはじけて、

宝巌堂を大好きなお客さまに

思いっきり楽しい情報を発信しようって、

また

思いを新たにしたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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