距離感

宿泊しなくてはならない場合、

実はビジネスホテルに泊まることが多いんです。

旅館だと、オフモードにならない。

いろいろと観察してしまうから。

職業病ですね~。

 

先日、

ある季刊誌の取材を受けました。

(宝巌堂がメインではないので大々的に掲載されることはありません)

 

その時、

取材に来られた作家の先生がおっしゃった言葉に

深く共感しました。

季刊誌の編集長がおっしゃるには、

最近先生は旅館には泊まらないのだそう。

温泉が好きで、以前は旅館のこともよく記事にしていたそうなんですが、

だんだん、旅館が面倒になってきたそうなのです。

面倒になる、という一番の理由は、

放っておいてくれ!

ってことなんだろうな。

せっかく温泉宿に来てのんびりしようと思っているのに、

あれやこれや構われる。

気遣いを頂く。

 

本当にありがたいことです、

最高のおもてなしを受けて、

文句の言いようもないのですが、

実はそれが気持ちの大きな負担になるんです。

なぜって、

私たちもそうだから。

 

だから、先生の気持ちがすごくわかりました。

 

翌朝、

’よーくお客さんのことを考えて

宿を作りましたねぇ’と、

私たちにとって最高の言葉を頂きました。

 

これきっと、

設えや料理のことを指しているんじゃない、

放っておいてくれてよかった、

ってことなんだな、って解釈しています。

 

ちょっと表現は悪いのですが、

私たちはできるだけ

お客様を放っておきます。

滞在中も、しかも2泊、3泊のときも、

お食事の用意をするとき以外は

全くお客様に会わない、ということは多々あります。

たったの8室しかないのにね。

 

みなさん、チェックアウトの時は

いろいろとおしゃべりを楽しんでくださいます。

これもまた面白い。

 

私たちも、

お客様とのこの距離間が心地よい、と感じています。

みなさんはどうでしょう?

 

ご用の際はなんなりと。

 

いつもありがとうございます。

 

ところでこの記事を書いて

アップするのを昨日忘れて出かけました。

こんなことを書いた私が、

なんと旅館に!

うーん、刺激になった!もう一度行ってみたいと思いました。

こんなことは初めてです。

またレポートします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す