スリッパ不要の宝巌堂です。
スリッパ不要ということは、
玄関で靴を脱いだら、
靴下を履いて、あるいは、裸足で、
廊下を歩いていただくことになります。
宿屋としてはずいぶん珍しい、と思います。
昔の宝巌堂は例にもれずスリッパ仕様でしたが、
磨きこんだ廊下を裸足で歩くお客様の多かったこと!
年配の方が多かったせいか、
スリッパを履くと階段は滑るし、危ないから、と言っておられた。
ペタペタと廊下を裸足で歩かれる姿は、
なんとなく、自宅にいるような雰囲気を醸し出していました。
建て直したら、スリッパのない宿にしたい、
とずっと思っていました。
さて、
キャリーバッグ、通称’ゴロゴロ’のお取り扱いについては
もう何年来も悩み、
あれやこれや、いい方法はないかと模索してきました。
ここ数年は、
キャリーバッグを畳や部屋に置く際は敷物をご用意して、
そこに車輪を置くということで落ち着いていました。
でもなぁ、車輪がむき出しだし、
廊下にうっかりおいてしまう場合もあることでしょう。
なによりも
スリッパは履かない宿、としては、
さっきまで道路をゴロゴロしてきた車輪を室内に上げる、
というのが、なんとも不衛生だと思うのです。
とは言え、
昨今は本当にキャリーでお越しのお客様が本当に多くなりました。
そろそろもう少しいい案はないかと思っていたところ、
見つけましたよ!
これ、何だと思います?
クリップを外すと、4つ同じものが!
靴下みたいでしょう!
これはね、
椅子の足に履かせるカバーなんです。
そう、床が傷つかないように、畳みが傷つかないように。
椅子だから4つ組。
キャリーの車輪もほとんどが4つ。
なんともちょうどいいグッズだったんです!
履かせてみたら、なんともぴったり!
これならば、敷物も要らないし、
万が一廊下に置かれても、セーフ!です。
我ながら、久々にヒットの選択でした!
これがまた可愛いもんだから、
なんか癒される~!
お客様からも’可愛い!’の声をたくさんいただいて、
ほっとしました。
今日の残りは8個中1個。
あとはみんな使用中。
やっぱりキャリーの比率は高いですね。
いつもご協力頂いて、本当にありがとうございます。