湯治、という言葉を、
知らない方が増えています。
そんな私だって、知らなかった。
’湯治’は
’とうじ’と読みます。’ゆじ’ではありません。
意味は文字通り、
湯で治す。
温泉に入って病気などを治療することです。
Wikipediaによれば、それも長期滞在、少なくとも1週間とありました。
この言葉から来るイメージがなんとなく、どことなく、
ネガティブな感じのようです。
それはそうですよね、だって治すんだから、病気を。
言い換えれば、病院に行く、入院する、とでも言いましょうか。
ちょっとお年を召した方がする、
時間のある人がする、
体の具合の悪い人がする、
つまり、
今現在、バリバリに仕事をしている世代にとっては
まだまだ必要のないもの、
そういうふうに捉えられているんですね。
そんなイメージを払しょくしようと、
昨今では、
’ミニ湯治’や、’プチ湯治’や、’現代湯治’など、
様々な表現が使われるようになりました。
昔から言われている湯治は3泊から、というのにはそれ相応の理由がありますが、
今では、2泊から’湯治’として承っています。
みんな忙しくてお休みが取れないですからね。
ずっと思っていたことは、これ↓↓ パンフレットに挟んでいたものです。
’自分リセット’ ’自分メンテナンス’
宝巌堂のコンセプトは、
’心がほどける 五感を愉しむ’
そして、
’くう・ねる・はいる・で、心も体もととのえる’
ですが、
この言葉は
昔の’湯治’を表現している気がします。
そして、私たちがすべてのことを進める指針にもなりました。
きちんと食べて、よく寝て、温泉に入る。
これを規則正しく繰り返すこと、
ただそれだけで、
心も体も元気になるんですよ。
現代人にはもしかして何よりも必要なことなのかもしれません。
そして、
体験した人しかわからないんです。ホントに。
宝巌堂のお客様から、実は、こんなご意見を頂きました。
【’貴方は何故、湯治に行かないのですか?と友人に問うと、
湯治場という言葉にイメージが湧かないらしいです。
今の自分には必要ではないというような感覚がある。
私は、あえてその層に働きかけるべきだと思います。
若女将が宝巌堂に来る理由として掲げている「あの」いくつかある理由です。
みんなその良さを知らないだけです。
その良さを知っている人が集まると、
今でも大好きな人との整合がとれて、良い環境が保たれるように思います。】
まさに、描いている宝巌堂のイメージにピッタリのご意見で、
そうなの、そこなのよーっ!と叫びましたよ。
もう答えはおわかりですね♪
’湯治はどんな人がするんですか?
答えは、
’今これを読んでいるみなさん!’
年代は関係ないのです。
現代に生きる私たちが、心も体もととのえるために、
この湯治という文化が途切れずにこれたこと、
先人に感謝です。
ちょっと疲れたな、
美味しい野菜が食べたいな、
気分転換したいな、
たまには一人になりたいな、
若女将とおしゃべりしてみるか、
頭を空っぽにしたいな、
理由はどんなことでも。
湯治したい理由は自分が一番知っていますもんね。
湯治に興味を持ってくださったら嬉しいなぁ!
’