3.11

3.11。

3年前の今日、泊りのお客様はいなかった。
私とあるじの二人だけが館内にいました。
地震とわかってから、そして
それが未曾有の大地震だったとは、
娘の住む関東でもとんでもないことになっていたとは、
静かな栃尾又ではまったく想像もつきませんでした。
物事の大きさは、
それからテレビをつけて、震度を確認して、
テレビのテロップが、
今まで見たこともない、ありえない文章を表示する。
それまで、理解できなかった。
うそだよね、うそだよね、
って、二人でずっとテレビにくぎ付けでした。
あれから3年。
私たちは生きている。
言葉にすると、なんだか薄っぺらくなってしまうから、
書くのも躊躇われるけど、
生きている私は、
この日一日をしっかり過ごそう。
特に何かが達成できなくてもいい。
でも、
今日もいい感じに過ごせた、
それだけでいい。
平らな毎日の幸せをかみしめよう。
春が来た、と喜んでいたら、
やっぱりぬか喜び。。。
やっぱりそんなに甘くはなかった雪国の3月。
ツララももう全部落ちたー、って
残念がっていたら、瞬く間にまた成長していました。
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我が家のふくろうもこんなに雪帽子。
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降ったり止んだり、
晴れたり曇ったり、
凍ったり、溶けたり、
こうして雪国は春に向かいます。
だから、もう少し、あと少し。
春は必ずやってくる。
‘人生みたいだね’
って、友達が言った。
ホントにその通りね。
合掌。

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