それぞれの名旅館

今発売中の婦人画報7月号

95ページに載せていただきました!

 

発売日は6月1日。前日に手元に届きました。

お、重い。。。。

封を開けて、その重さにまたちょっとびっくり。

表紙を見て、若干気後れ。だって、このたびの特集は

 

‘新基準で考えた日本の名旅館’

 

‘名旅館’!!!?

いや、

新基準でだって。

これが救いの言葉。

 

ページをめくれば、

1泊7万円の宿!!45・000円の宿!3万円の宿!

 

宝巌堂の価格帯は1泊15.000円以下の宿。

でもこの記事の内容に、

私もあるじもスタッフも感激でした。

この範囲内で、宝巌堂がよく表れているんですー。

お料理もすごく綺麗に撮ってくださって、

記事の内容も誇張することもなくすごく自然体。

 

居心地よさそうな宿。。。。

 

なーんて感想を、我ながら漏らしてしまいました。

 

さて

同じ雑誌に、温泉ビューティー研究家の石井宏子さんが

取材された記事が載っていました。

石井さんは宝巌堂へも2回お泊り頂いたことがあります。

石井さんのこのたびの記事は

あの老舗、伊豆の’蓬莱’さんが、星野リゾート熱海 界となり、

その宿泊の体験記でした。

そして、宿屋としてはとても考えさせれた内容でした。

 

蓬莱の女将さんが

‘宿屋の玄関は結界、である’とおっしゃったそうです。

それは、

宿は俗世間から離れて心と整える場所である、から。

 

宝巌堂の玄関は年月を経て

少し黒ずんできましたが、

暗めの朱赤。鳥居の色のような感じ。

実はたびたびお客さまにも、

ここが結界なんですよ、ってお伝えしてきました。

ここから先は

俗世間から守られた世界。

ここに来たら、しがらみも何も考えずに

自分のことだけ考えて、自分をメンテナンス。

そんな意味合いを込めてそう呼んできました。

 

はからずも

蓬莱のあの女将さんからも’結界’という言葉が出たのを知って、

ちょっと感動でした。

 

宿泊料金の違いはあれど、

宿屋のあるじはみな、きっと

同じように感じているに違いない。

宿は’心と体を休める場所’。

 

いい宿ってなんだろう?

価格とおもてなしのバランスがとれている、

いわゆるお得感、お値ごろ感があるということ。

高くても安くてもそれに見合った価格というのが大事。

それはもちろんですね。

このリーズナブルな宿泊代金なのだからしょうがないか、、

はたまた、こんなに高い代金なのにこのおもてなし!?

こうした感想はいつの時も聞かれます。

 

けれど、

それだけではない宿の何かが

お客さまの譲れない何かに合致する。

それが、自分にとってのいい宿に出会うってことなんだろうなぁ。

 

宝巌堂は

私たちが育った昭和の、

実際は知らないけれど、

たぶん豊かではなくても、すごく力強くて、

元気があふれていた時代のしつらえが基本です。

ちゃぶ台、茶箪笥、黒電話、扇風機などなど。

本当はもっと昭和チックにしたいけれど、

人は不便すぎる時代にはなかなか戻れない。

だからぎりぎりの昭和を感じていただこう。

 

ちょっと不便で、ちょっと懐かしい。

おもてなしもきっとちょっと気が利かないとこがあって、

でも結構気が利いてる。

そんなあいまいな加減の私たち。

これから成長するからまだまだ見守ってください。

 

選んでくれてありがとうございます。

これからも

宿屋の結界を守って、

いい空間をつくります。

 

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4 Comments

  1. P子

    ひゃ??っ!いいニュース!!おめでとう!!
    自分の事のように嬉しい♪
    励みになるね。
    早速本屋へ行ってくる。

  2. 東京カワムラ

    家族お気に入りの宝巌堂が名旅館で掲載!と聞いて本屋に走りました。宝巌堂の良さが滲み出ている記事で大満足、わがことのように嬉しいです!!女将の結界論に頷くばかりです。

  3. 若女将

    東京カワムラさま
    こんばんは!いつもありがとうございます!
    実は。。。この2日くらい落ち込んでまして、
    今日はスタッフ一同の反省ミーティングをしたところでした。
    そしてこのコメントを今拝見して。。。
    泣きそうですー。
    期待を上回るように進みますー。
    本当にありがとうございます。

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