器をひとつ

金沢の旅、2日目。

1泊2日の旅はあっという間ですが、

普段あまりお出かけしない私たちは

なにしろ盛だくさんに動きますよ。

 

パシフィックホテル金沢の部屋に置いてあった、

スタイリストの伊藤まさこさんのガイドブックのような、読み物のような一冊の本。

’あした、金沢へ行く’

この本の中でどうしても行きたい骨董屋さんがありました。

 

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骨董屋さんと言っても扱っている品物は様々。

家具が主体のところもあれば

着物や古布が主体のところもある。

そして、きりゅうさんは

ワクワクするほど素敵な、器を主に扱っています。

 

オープン12:00?のこの日、

お店まで行ってみましたが、

あれ?!閉まってる???

 

私たち実はこういうことがよくあって、

あまり調べないで行って、休みだった。。。という

ラーメン屋さん、レストラン、雑貨屋さん、

などなど、数えればきりがないくらいなんです。

あー、まさか、金沢まで来て、残念過ぎる!

 

でも、このたびはあきらめきれず電話してみました。

 

電話の向こうは、明るい店主のきりゅうさんの声!

 

’ごめんなさいー、今日どうしても行かなくちゃいけないところがあって、

開店時間が30分遅れるんです?’とのこと。

あー、よかった!

ではお昼でも食べてまた出直します、ということで、

ようやく念願がかなったのでした。

 

この壁一面の塗りのお道具たち!

圧巻です。

しかもすぐに使えます。とてもきれい。

一番上のお膳は、すぐにでも連れて帰りたいくらいですが、

ウチで使うにはちょっと小ぶりで、断念。

でもいつも見ちゃうんです。

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こんな感じのお盆に、

豆皿をいくつか並べて前菜とか最初に出すといいだろうなぁ、

毎回、悩むところですが、

なかなか実行には移せません。

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このたくさんの器の山のまた山の奥の方に、

いいモノがある、とばかりに、ついつい

ほじくり返してしまいます。

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なんとも素敵。

こういう形のお皿は、あまり現代物では見当たらないけれども、

昔の器には多いんですね。

dsc04351最近は古典的な柄に妙に惹かれ、

この色合いが多くなっている気がする。

ということで、

私が買ったのはずっとシンプルなやつ。

揚げいんげんのツナサラダを盛ってみました。

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絶対に何かお宝が眠っていそうな店内です。

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もう一つ買ったのは、

九谷焼の色付け前の小鉢です。

こういうのが出るのは珍しいらしい。

6個しかありませんでした。

 

周りが何とも言えない色で縁取られています。

これがまた何を盛っても映える器でした。

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的確なアドバイスをくださる店主のきりゅうさんは

とてもとてもチャーミングな方。

そして、なんと、新潟出身と聞いてびっくりです。

私たちもまた名乗り、今度、泊まりに行きますねー!と

話もどんどん巡ります。

早速私も帰ってきてから、パンフレットをお送りしました。

そしたら、今日、お返事を頂戴しました。

なんと、10月7日から東京で’金沢の骨董’というイベントに参加されるそうです!

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なんだかまたお会いできそうな予感。

そう、金沢でね。

 

さて、

器を悩んでいたら、どこかで見たような男性が入ってきました。

先方もそう思ったのでしょう、

お互いにじーっと見合って、

先に言葉をかけてくださったのは彼。

 

’パシフィックホテルのものです。

先ほどはありがとうございます’

 

あーー、そうそうーっ!そうでした!

それにしてもここで出会う偶然ってばすごいです。

伺えば、今度新しくお店を始めるそうで、

そのための器を選びに来たのだそうです。

 

やっぱりまた行かなくちゃね!

 

充実の1泊は、

あと、ドキドキのお寿司屋さんの報告です。

 

 

 

 

 

 

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