広告の効かない時代に

 

今日はこのセミナーに行ってきました。

雑誌’自遊人’と、そして話題の宿’里山十帖’を手掛ける

岩佐十良さんの講演です。

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だからいきなり季節外れの茄子の話題を少々。

今年も茄子、よく食べましたぁ、

一日2個以上はたぶん食べている。毎日。

2か月で120個。計算するとすごい。

 

夏になると、来る日も来る日も

茄子ときゅうりとトマトと、枝豆ばっかりいじってます。

直売所にもたくさんの茄子が並んでいるけれど、

ところが、これがお盆になると、

あっという間に姿を消します。

なんでっ、何でっ、なんで!!!???

あんなに山盛りだったのに、打ち合わせしたかのように、

どこの直売所に行っても茄子の顔が見れません。

 

お盆に実家に帰ってくる子供たち、家族のために、

茄子漬を作るからです。

しかも大量に。

茄子漬を食べると、ようやく帰ってきたーと、魚沼人は思うのだから、

作れないなんて、ありえないわけです。

 

 

枝豆も同じ。

新潟産の枝豆は実は県内をあまり出ません。

そのことを知ったのはもう20年以上も前です。

友人たちが、新潟の枝豆は東京では見ない、と言っていたから。

季節になれば、あんなにたくさんの枝豆たちが並ぶのに、

なんで?と不思議に思ったものですが、

茄子と同じ。

ほとんどが自分たちで食べちゃうんです。

美味しいものは、全部自分たちで。

 

私でさえ、

叔父さんが枝豆をずっと作っていたころは、

毎日午後に収穫しに行って、その日の夕飯に出していました。

採って4時間後くらいに食す。

 

贅沢すぎるねー!

 

新潟はコシヒカリだけがクローズアップされますが、

実は野菜がとってもおいしい。

でも、それを誰も知らない、というか、

大声で宣伝しない。

だから結果、

よその県に、冠を譲る。

ホントは新潟産の方が美味しくて、しかも安いのにね。

 

広告も、宣伝も、

実はとても不得手な新潟県。

これが県民性なのでしょう、たぶん。

いいモノ、しかもたーくさん持っているのですが、

いかんせん苦手。

我が魚沼市も例外ではありません。

 

宝巌堂をもっと知ってもらうにはどうしたらいいのか?と

そのためのヒントになれば、と参加したセミナーでしたが、

新潟県をもっと知ってもらうにはどうしたらいいか、

そればかりで頭がいっぱいになりました。

 

結局、

本当に美味しいものは来なくちゃ食べれない、

本当に素晴らしい景色は来なくちゃ見れない。

本当に美味しい水は来なくちゃ飲めない。

 

これに尽きるんですね。

 

じゃぁ、多くの人に新潟に足を運んでもらうには

いったいどうしたらいいのか?

 

 

もしかしたら、

美味しいものは県内で消費しちゃうことを逆手にとって、

だから、新潟においで??!

 

って伝えればいいのかな?

 

あー、これじゃ全くひねくれもんだね。

 

宿屋って、結構こういうことに

大きな責任を担っているんじゃないかと、

今日は感じたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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