新!おひつしゃもじ!

ご飯がくっつかないおしゃもじ、

もう今では定番となりました。あちこちでみかけます。

 

雰囲気からすれば、素材は木の方がいいんだろうけれど、

いくら雰囲気がよくても、ご飯がくっついてしまったのでは、

台無しです。

特にもちもちのコシヒカリは、くっつき感が半端じゃありません。

新米が出立てのころは、もち米かと思うくらい。

米粒をつぶさないようにする。

これもとても大事なことです。

 

くっつかないしゃもじの元祖は、

新潟県燕市にある、’曙産業’さんです。

出会いは平成20年。もう8年前のことになります。

 

昔からおひとり様の多かった宝巌堂には

おひつもおひとり様用のが大活躍です。

でも、

そのおひつのしゃもじを入れるくぼみ↓にちょうどよく収まるしゃもじって

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実はなかなかなかったんです。

 

当時使っていたおひつのくぼみはとても狭く、

市販の一番小さいサイズ(これも曙産業製)のものでも

柄の部分が太くて入らなかったんです。

 

そこで、曙産業さんに聞いてみました。

今考えると、小さな宿で、使う数もほんのちょっと、なのに

こんな図々しい注文ができたよね、つくづく思いますが。

 

ところが、なんと!お返事を頂戴したんです!

そのうえ、曙産業さんで一番小さいしゃもじを

サンプルとして送ってくださった。

’これはいかがですか?’と。

でも、残念、やっぱり太すぎた。

私が欲しいのはこんな感じ、と、その時やり取りをさせていただいた。

 

 

ある日、曙産業さんから荷物が届きました。

中に入っていたのは、新しい小さいしゃもじのサンプルでした!

担当の方からの手紙も入っていました。

 

なんと、8年前じゃなくって、

最初の出会いから10年経ってた。そして、

問い合わせをしてから、2年が経ってた。

 

’このたび試作品ができましたので

一番にお送りいたします。’

 

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泣きそうなくらい感動した私、

今でもこの手紙は大切にしています。

それ以来、曙産業さんの大ファンになったことは言うまでもありません。

他に似たようなしゃもじはあるけれど、

絶対に浮気しません!

 

さて、このしゃもじ、

業務用のは、この10年で何度も買い替えています。

長年使うと、これも消耗品なので、どうしてもご飯がくっつくようになるからです。

でも、

お客様用のは、ほぼ交換することがなかった。。。

これだって、当然劣化しているに決まってますよね。

まったくこんなことに気が付かなかったなんて、

情けない。

 

この形、もう作ってないかなぁ。

数も少ないし、通販サイトで曙産業さんのものがあったら、買おうかな。

でも、同じものかどうか確認してみよう、と、

久々に連絡を取ってみました。

そうしたところ、

めでたく商品化されていたようで、そのうえ、

ちゃんとパッケージもされていた!

その名も’おひつしゃもじ’

 

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おひとり様用のしゃもじは、3本セットになっていて↑

’手巻きすしにぴったり!’と説明書きがありました!

これって、宝巌堂でも、このサイズをお勧めするときに、まさに

口にしていたセリフだったんです。

 

 

そして、担当の方の一言、

 

’このおひつしゃもじの産みの親の宝巌堂さんには、

なんとしても、こちらから商品を発送いたします’

 

こういうのはあったらいいな、と思うものの、

それが実際に商品化されることは、想像ができないことです。

それが、こうして世の中に出ている。

あの時のつぶやきをすくい取ってくれた曙産業さんに

改めて感謝します。

 

ところで、

おひつしゃもじは、当初の黒色のもありました。

愛着あるな、これは、やっぱり!

 

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久々にお土産処に両方お目見えしました。

なんだかすごくすごくうれしい私です。

 

 

 

 

 

2 Comments

  1. 鍋フェチ夫人

    あー、その小さいシャモジ、以前そちらのお宿のお土産に買ったことがあります。とても使い良くて愛用していたのに無くしてしまいました。同じものがどこにも売っていなくて残念でした。今、ネットで小さいシャモジを探していたら、宝巌堂さんのページに行き当たり、シャモジの写真と再会?今度機会があったら手に入れたいです。

    1. 栃尾又温泉 宝巌堂

      わー、おひつしゃもじをご愛用いただいてありがとうございます!
      ぜひぜひ再会してくださいー!今3種類ありますよ♪

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