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追悼 池内紀さん

お会いしたことはたった一度。

八海山の季刊誌’魚沼へ’の取材でした。

2018年春号の掲載。

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その年の冬は結構雪が降った年で、

寒い雪降りの中、編集長とカメラマンさんと3人で、

来てくださいました。

 

気さくで穏やかな方。

チェックアウトの時に、少しお話させていただいたけれど、

そんなに饒舌におしゃべりする感じではなかった。

とつとつと静かに。

特に取材、という形式っぽいことも、

なかったように記憶しています。

 

それでも

届いた季刊誌に書いてくださったエッセイには

思わず、

うなってしまいました。

 

なぜ、あれだけで、

ここまで宝巌堂を理解してくださったんだろう。

もう何年も通ってくださる常連さんのような感想だったのです。

私たちがなかなか表現できない、

でもぜひ、表現しなくてはならない、

’居心地のよさ’を、

たった一度の滞在で見事に表して下さった。

読んでいると、そう、ここに行きたいなぁ、って絶対に思える、そんな表現。

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それから1年ちょっと、

池内紀さんが亡くなられたことを

新潟日報で知りました。

季刊誌’魚沼へ’の寄稿を引退されたのは存じていました。

体調がよろしくない、とのことだったけれど、

それからも、またこの季刊誌の別のコーナーで寄稿されていたので、

あ、元気になられたんだな、と思っていました。

 

突然の訃報。

 

そしてこの年末、

あるご新規のお客様がお見えになりました。

 

’どこで宝巌堂をお知りになったのですか?’の問いに、

 

’池内紀さんの本で見たんですよー。

私、池内さんのファンで、

ここのお宿のことを書いていらして、

行きたい!って思っていたのー’

とのこと。

 

不思議だな、

池内さんが宝巌堂のことを書いてくださったのは、

’魚沼へ’の貴重なただ一度。

でも、雑誌ではなく、’本’とおっしゃった。

 

そしたら、今度は、

常連さんがまた教えてくださいました。

 

’池内さんの’本’に出ていましたね!’

 

’え?本?やっぱり本なんですか?

なんて言う本?’

 

’温泉全集とか温泉図鑑とか、そんな名前だったような。。。’

 

やっぱり’本’なのか。ちっとも知らなかった。

 

そのタイトルを手掛かりに

見つけたのはこの本。

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栃尾又温泉 冬、の文字がいい。

 

宿帳に、

サラサラっと書いてくださったイラスト。

まさにこのペンの柔らかさのような方でした。

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出会ってくださったことに、

心から感謝いたします。

 

栃尾又の神様を大事にして、

これからもこの貴重な温泉とともに

コツコツとやっていこう、と思いました。

 

ありがとうございます。

 

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